墓石の掃除に必要な5つの道具

1. スポンジや柔らかいタオル
お墓の掃除は水洗いが基本です。
墓石をふき取るために、『水に濡らして洗う用』と『乾拭き用』最低でも2枚以上のタオルと、スポンジは必須です。
金属のたわしや硬いスポンジを使って墓石を擦ると、墓石によっては傷ついてしまう可能性もあるため、たるべく避けることをオススメします。使い古した雑巾など、なるべく墓石を傷つけない柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。
2. 植木ばさみや軍手
お墓の周囲に植木や植栽がある場合は軍手や植木ばさみも必要です。
植木のバランスを整える際には、少しの力でも切ることができる植木ばさみを用意しておくことをオススメします。
それ以外にも木の枝や枯れ葉など、周囲に散らばった様々なゴミを拾う際に軍手があると、手の汚れや、思わぬ怪我のリスクを下げることができます。
3. バケツ、ペットボトルやゴミ袋
バケツは墓石を水洗いする際の水を運ぶためにはもちろん、掃除道具をまとめて入れて運ぶこともできるため、あると便利です。
お墓掃除の際に出たゴミは持ち帰るのがマナーであるため、お墓掃除後のゴミを持ち帰るためにゴミ袋も必要です。
4. 歯ブラシ
墓石掃除の際には、使い古した歯ブラシがあると便利です。
墓石の文字が彫刻されている部分は、歯ブラシを使って擦ると傷をつけずに綺麗に掃除することができます。
その他の細かい部分の掃除にも歯ブラシは使えますので持っていくようにしましょう。
5. 墓石用の洗剤
あまり知られていないのですが、『墓石用の洗剤』というものがあります。
市販の洗剤を使用すると墓石を傷つけてしまう可能性がありますが、これを使えば傷をつける心配なく墓石を綺麗に掃除することができます。
お墓の効率的な掃除順序

お墓の掃除は思った以上に時間がかかるものです。
お盆の時期のお墓参りなどは暑さへの配慮も必要なため、効率的なお墓掃除を心がけましょう。
1. お墓の周りから
お墓掃除は、お墓の周りから始めるのがマナーです。
雑草を抜いたり、落ち葉や木の枝などのゴミを拾って周辺を掃除をしましょう。
植木や植栽がお墓にある場合は、隣のお墓に植木が飛び出したり墓石にかかってしまわないように切り揃えます。
周囲のお墓のスペースにゴミが落ちていないか確認してから帰ることが最良のマナーと言われています。
2. 墓石の掃除
次に墓石に水をかけて汚れを落とします。墓石掃除の基本は上から下へ水洗いです。
目立った汚れがなくて細かいほこりなどが被っていることが多いので、丁寧に拭き取るようにしてください。
文字の中は、毛の柔らかいブラシや雑巾で優しくこすって、丁寧に汚れを落としましょう。
市販の洗剤や硬いたわしの使用は墓石が傷む原因となりますので注意が必要です。
コケがついている場合は除去し、スポンジに水を含ませて拭います。
3. 小物類
花立や線香皿などの細かな金属パーツは取り外して、歯ブラシなどを使用しながら水洗いします。
汚れが溜まりやすいため時間があるときは分解してお掃除することをオススメします。
特に花立ては柄の付いたスポンジがあると奥まで洗うことができるので便利です。
4. 仕上げ
最後は全体にきれいな水をかけて汚れを洗い流した後、乾いたタオルできれいに拭いてお墓掃除完了です。
お墓掃除のベストなタイミング

お墓掃除の時期や頻度に明確な決まりがあるわけではないため、「行きたいと思ったときに行く」のが良いと言われています。ですが一般的には『お盆』や『春秋のお彼岸の時期』のお墓参りの時に、一緒に掃除をすることが多いです。
春のお彼岸
春のお彼岸は、「春分の日」を中日として前後3日間、合計7日間のことをいいます。
お彼岸の初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けとよびます。
春分の日が祝日と定められている理由は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という目的があるためです。
夏のお盆
夏のお盆は、地域によって7月または8月にあります。お盆の初日を盆の入り(迎え盆)、最終日を盆の明け(送り盆)、間の日を中日といいます。
地域や家庭によっては、異なる時期に行う場合もあります。
それぞれの地域や家庭に従いましょう。
秋のお彼岸
秋のお彼岸は、「秋分の日」を中日として前後それぞれ3日間、合計7日間のことをいいます。
春と同じく、お彼岸の初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けとよびます。
秋分の日が祝日と定められている理由は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という目的があるためです。
迷信としてタブーとされていること

やってはいけないことの中で、迷信としてタブーとされていることもあります。
迷信とはいえ、気にされている地域もあるので注意しておきましょう。
ひとりでお墓参り・お墓掃除に行く
ひとりでお墓参りやお墓掃除に行くと霊的なものに引っ張られることがあると言われています。
ですが、あくまでも迷信なので気にしすぎる必要はないでしょう。
実際は、昔はお墓は山にあることが多く、滑落など事故があった時に一人だと気づかれずに助けてもらえないなど、一人のお参りにはリスクがあったようです。
現在では都心・郊外ともにきれいに整備されたお墓が主流になってきているので、一人でお参りに行っても問題ないと言えるでしょう。
暗くなってからお墓参り・お墓掃除に行く
これがタブーだとされる理由としては2つあります。
1つ目の理由は、お墓参りは何をおいても最も優先されるべきものなので、ほかの用事を済ませてから行う、ということではいけないという理由です。
したがって、お墓参りは『1日のスケジュールの最初である午前中の1番に行うべき』という意味です。
2つ目の理由は、午後になるとお墓には悪い霊が現れ始めて、その霊がお墓参りをした人に悪事を働いたり、とりついたりするからというものです。
しかしこの2つの理由にはどちらも科学的な根拠は一切ありません。確かにお墓参りは大切な行為であるため、優先できるのであればそれに越したことはありませんが、だからと言って、全てを差し置いてお墓参りを優先しなくても問題はありません。
ただし、夕方以降になると、暗いため転倒のリスクや、お墓掃除をしにくいといった理由もあるため、やはり日中の明るい時間にお墓参り・お墓掃除をする方がいいと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お墓掃除の手順や、お墓参りのタイミングなどは意外と知らない方も多いかと思います。ご自身がお墓参りやお墓掃除をする必要がある時に、こちらの記事がお役にたてば幸いです。
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